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2024.2.18

DX支援サービスの種類|支援サービスを選ぶ5つのポイントとは

DX支援サービスの導入を検討しているという方はちょっと待ってください。自社のニーズや予算に合った会社を選ばなければ、DXの費用対効果は半減してしまいます。

この記事ではDX支援サービスを選ぶ際におさえておきたいポイントや注意すべき点について解説します。「自社に最適なDX会社を見つけたい」という方は是非この記事を参考にしてください。

DX支援サービスは大きく分けて2つ

DX支援サービスは、デジタル技術とビジネス変革という2つのサービスに分けられます。まずは自社にとってどういったサービスが必要なのかを確認しておきましょう。

デジタル技術の支援サービス

デジタル技術の支援サービスは、AIやIoTを活用して業務効率化を図ります。具体的には、人工知能やインターネットを用いて、日常の業務プロセスを自動化・最適化し、作業の速度と精度を向上させます。

また、ビッグデータ分析を通じて顧客体験の向上を図ります。膨大な顧客データを分析し、個々のニーズに合わせたカスタマイズされたサービスや製品の開発に繋げる取り組みが含まれます。

業種によっては、生産ラインの最適化と品質向上にも取り組みます。IoT技術を利用して生産プロセスをリアルタイムで監視・分析し、効率化と品質の維持・向上を実現します。

ビジネス変革の支援サービス

ビジネス変革の支援サービスでは、組織の変革と働き方改革に注力します。これには、新しいデジタルツールの導入によって柔軟で効率的な働き方を促進し、企業文化自体を革新する取り組みが含まれます。

また、IT人材のスキルアップと教育支援も重要な要素です。デジタル技術の変化に対応するための研修プログラムやワークショップを提供し、IT人材のスキル向上を支援します。

さらに、新ビジネスモデルの開発と市場拡大も焦点となります。デジタル技術を活用して新たなビジネス機会を見出し、既存のビジネスモデルを再構築することで、新しい市場を開拓します。

技術支援サービスは一般的にすぐに効率アップを実感できますが、ビジネス変革支援サービスは中長期的なビジネスの拡張を目指すサービスのため、すぐには効果を実感できないかもしれません。双方のメリットとデメリットを考慮して上手にサービスを組み合わせましょう。

DX支援サービスのメリット

「DX支援の導入をすれば全てがうまくいく」というわけではありません。どんなに優れたサービスも導入方法をしっかり考えなければデメリットになることもあります。ここではDX支援導入のメリット・デメリットについて見ていきましょう。

1. 業務を大幅に効率化にできる

DX支援を活用すると、ルーティンワークを自動化し、業務を効率的に行えるようになります。特に代表的なのはRPAなどの、人間にしかできないと思われていた作業を代行してくれるAIツールです。DXによる業務効率化により、企業は人的リソースをより戦略的な活動に充てられます。

2. 顧客ニーズにスピーディーに対応できる

DXによって市場の変化をリアルタイムで捉えることで、ニーズの変化にも素早く対応できます。AIやビッグデータの分析を利用して顧客行動を予測できれば、その時のニーズに合った迅速な製品開発やサービスの改善が可能です。

3. 事業継続計画(BCP)を充実できる

BCPとはコロナ化から注目されたもので、災害や緊急時にも対応できる事業計画の総称です。事業をIT化し、リモートワークの推進やタスクのクラウド化を進めることで、災害や緊急事態が発生しても事業を継続できる体制を構築できます。

DX支援サービスのデメリット

1. 導入コストがかかる

DXの導入の際にはほとんどの場合導入コストがかかります。特に、カスタマイズや特定業務向けのシステム開発には、高額な費用が必要となる場合があるので注意が必要です。

また、初期費用は安いけど、月額利用料が割高と言うケースもあります。なので導入コストだけではなく、ランニングコストと初期費用を照らし合わせて自社の予算にあった会社を選ぶといいでしょう。

2.人材育成やノウハウの蓄積が必要

人材育成とノウハウ無しではDXの効率的な活用は困難です。AIやツールの安定した利用は、成功と失敗の事例を蓄積することで安定します。もちろんその蓄積したノウハウを有効利用できる人材も不可欠です。そのため、IT人材が不足しているため導入をためらっている企業も少なくありません。

3.すぐに結果が得られない場合も

DX支援サービス導入の初期段階では、組織内への適応やプロセスの最適化に多少時間がかかります。そのため目に見える成果が表れるまでには一定の期間が必要です。またビジネス革新サービスは基本的に中長期的なビジネスのサポートを目的としているので、短気で利益に直結させたいと考える人には向かないかもしれません。

DX支援の選び方5つのポイント

ここまで見てきたDX導入のメリット、デメリットを踏まえて、自社にあったDX支援の選び方を5つのポイントにまとめました。以下のポイントを参考にして自社に適したサービスを探しましょう。

1. DX支援サービスが自社に適しているか

自社に最適なDX支援サービスを選ぶには、サービスの強みや支援の種類が自社の要求と合致しているかを見極めることが重要です。

例えば、AI活用、情報システム代行、SNS支援など、多岐にわたるサービスの中から自社の目的や課題に最も適したものを選ぶ必要があります。自社のビジネスモデルや業務プロセスを理解し、それに最適化されたDX支援を選定することが成功の鍵です。

2. コストが予算内で収まるか

DX支援の導入は大きなコストが伴うため、予算内で収まるかどうかを慎重に検討する必要があります。初期投資だけでなく、長期にわたる運用コストも考慮に入れるべきです。可能であれば、簡単な業務は自社で対応し、コスト削減を図りましょう。また、SE人材の育成を通じて、将来的に外部への依存度を下げることも一つの戦略です。

3. 信頼できる実績があるか

DX支援サービスを提供する事業者が過去にどのような実績を上げてきたかは、選定の大きな手がかりになります。特に自社と同じ業界や類似の課題を持つ企業への成功事例がある場合、そのサービスが自社にも効果をもたらす可能性が高いと考えられます。事業者の提案内容だけでなく、実際に成果を出した事例を確認しましょう。

4. 担当者とのコミュニケーションが円滑か

システムの導入や運用で支障がないかを検討することも大切です。自社の従業員がスムーズに使いこなせるレベルのシステムを選ぶことで、DXの効果を速やかに実感できます。

また、トラブルが発生した際のサポート体制の有無も重要なポイントです。レスポンスの速さや、小さな要望にも柔軟に対応してくれるかなど、信頼できる関係性を築けるかを見極めましょう。

5. 導入や運用はスムーズか

DX支援の選定にあたっては、「導入と運用のしやすさ」が非常に重要です。選択するサービスが自社のシステムや従業員のスキルレベルにマッチしているかを慎重に検討する必要があります。また、導入後の教育コストを最小限に抑えられるか、サポート体制が手厚いかもポイントです。これらの要素が整っていれば、DXの取り組みをスムーズに進め、運用時のトラブルにも迅速に対応できるため、DX実現への道がより安定します。

中小企業がDX化に成功!3つの導入事例を紹介!

「うちみたいな中小規模の事業をどのようにしてDX化していくのか、いまいちイメージがつかめない」という人もいるかもしれません。そんな人のために、実際DXを導入した際にどのように業務が効率化されるのか、その導入事例をいくつか見ていきましょう。

契約の電子化により顧客からの評価がアップ!:ルート営業

A社では、契約プロセスのデジタル化によって、ビジネスのスピードと効率が大きく向上しました。従来の紙ベースの契約手続きに代わり、電子契約サービスを導入。これにより、契約書の押印、封入、返信にかかる時間と手間の大幅な削減に成功しました。

結果として、顧客との契約書のやり取りにかかる時間が約1週間短縮され、スムーズなサービス提供が継続できています。顧客からは業務の手際の良さを高く評価され、自社の競争力強化に役立っています。

eラーニング活用でIT人材を育成:不動産業

eラーニングシステムを通じて、デジタルマーケティング、AI、DXといった分野の知識が、営業から顧客サービス、現場スタッフまで、社員全員に広がっています。これまでIT分野の知識は一部の人材だけが持っていましたが、今では全員で情報を共有しているため、チーム内のコミュニケーションがぐっとスムーズになりました。

多機能タブレットの導入で業務を大幅に効率化!:飲食業

多機能タブレットを現場に導入したことで業務プロセスが大きく改善されました。タブレットにはチャットボット、打刻システム、マニュアルなど様々な機能が搭載されており、スタッフの日々の業務をサポートしています。

タブレットが浸透するにつれ、従業員の日々の疑問や不満が減少し、良質なサービス提供に集中できる環境が整いました。また、新機能の追加や情報更新もMDM(モバイルデバイス管理)の活用により、端末の交換なしに可能なので、バージョンのアップデートも苦にはなりません。

他にもDXを導入して業務効率がアップしたという例は無数にあります。自社のどの業務をDX化できるのか知りたいという人はぜひ一度DX業者に問い合わせてみましょう。意外な業務をIT化、自動化できるかもしれませんよ。

まとめ

DX支援の導入にはある程度の初期費用はかかりますが、中長期目線で考えれば企業の成長に大きなプラスになるサービスです。最近は中小企業向けのサービスも増えており、上手にDX支援サービスを選定すれば導入コストも大きな負担にはならないでしょう。

特に個人事業主、スモールビジネス専用のプランを用意している会社はおすすめです。こういった会社ならそれぞれの事業規模に最もマッチしたDXプランを提供してくれるでしょう。最後までお読みいただきありがとうございました。